水虫をなおすために -2006年7月1日掲載-

じめじめ蒸し暑い季節がやってきました。そんな環境を水虫は一番好みます。水虫の正体は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種で、症状は大きく3つの型に分かれます。

趾間(しかん)型
足指の間、特に小指の部分にでき、皮膚がむけ、ふやけて白くなり強いかゆみがある
小水疱(しょうすいほう)型
足の裏やふちに小さな水ぶくれができ、やがて皮膚がむけてくる。非常にかゆいタイプ
角化(かくか)型
足の裏全体が厚く硬くなり、皮膚がむけてくる。あまりかゆみはない。


水虫治療の塗り薬にはクリーム剤、液剤、軟膏剤などがあります。クリームは皮膚によく浸透し、液剤は乾きやすくスッキリしています。軟膏はべたべたしますがクリームや液剤に比べ刺激が少なく傷などがある場合に適しています。白癬菌の角質層は約1カ月で剥がれ落ち新しい角層となります。その為、症状がなくなっても最低1カ月は塗り続けることが必要です。また、症状のある部分以外にも白癬菌は潜んでいますので、足全体、指の間と広範囲に塗って下さい。入浴後は皮膚がふやけていますので効果的ですが、一度に大量に塗ったり回数を多くしすぎるとかぶれの原因になることがありますので、用法・用量を守って下さい。

水虫は手・爪・頭・胴体・股などに感染することがあり、症状も異なるので注意が必要です。中でも爪水虫は手強い相手です。病状によっては飲み薬での治療が必要となります。パルス療法という服用法がありますが、これは、お薬を1週間服用して3週間休むというサイクルを3回繰り返す方法です。お薬の服用を休んでいる間や飲み終わった後も爪の中で薬の効果が持続します。爪水虫がなかなか治らない方は、一度医師にご相談下さい。また飲み薬が処方された場合は飲み合わせ等にも注意が必要ですので、私たち薬剤師にご相談下さい。