人のiPSから造血幹細胞=難病治療法の開発期待―米病院

人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を造血幹細胞に変えてマウスで働かせる実験に成功したと、米ボストン小児病院とハーバード大の研究チームが17日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。造血幹細胞が異常に増殖し続ける白血病や遺伝性貧血などの難病の仕組みを解明し、治療法を開発するのに役立つと期待される。

酸素を運ぶ赤血球や免疫を担う白血球などを生み出す造血幹細胞は、胎児期に大動脈の血管内部で生み出され、骨髄に移動する。

研究チームは人のiPS細胞を大動脈血管内部の細胞に変えた上で、7種類の遺伝子を導入した。人為的に造血機能を失わせたマウスの骨髄に移植すると、造血幹細胞として機能した。不妊治療で余った受精卵(胚)から作るES細胞でも同じ実験に成功した。

時事通信社

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