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フラワー薬局通信

免疫を高めるために!! -2006年2月1日掲載-

免疫って何?

「小さい頃におたふく風邪にかかったことある?」と聞かれ「うん、かかったことある」と返答すると「じゃあ、もう免疫あるから大丈夫だね」というような会話を聞かれたことがあると思います。

そう私達の体には、一度かかった病気に対する抵抗力が生まれているのです。私達の周りには様々な細菌やウイルスが生息していますが、私達が元気で過ごしていられるのはそれらに対する抵抗力が備わっているからです。それが免疫力です。

「免疫力とは、私達の体に備わった抵抗力であり、体を正常な状態に戻そうとする自然治癒力です。」

昔の子供たちは外で走り回り泥にまみれて遊びました。今の子供たちはどうでしょう?

清潔な囲いの中で育ち、少子化ゆえに子供によせる親の期待は大きく、知らず知らずに強いストレスを受けています。また、体をつくる基本となる食生活も乱れがちです。

こうした環境の中で育った子供たちは免疫力も弱まり生きていくうえでの抵抗力が乏しい大人へと成長していくのです。そのため現代はアレルギーや自己免疫疾患と言われる免疫異常が引き起こす疾患が多く、本来外に向かって力を発揮する免疫力が内に向かって攻撃するようになってしまうのです。この免疫力を強化し、もともと体に備わっている自然治癒力を高めていけば、あらゆる病気を防ぎ、戦うことができるのではないでしょうか?是非とも、自己免疫を高めて健康維持に役立ていきましょう。

それではこの免疫力を優しく説明し、免疫力アップの基本的な対策をご紹介しましょう

免疫の仕組み

免疫を高めるために
免疫に深く関わっているのが、血液です。

血液にはご存知のように赤血球と白血球があり、赤血球は酸素や栄養分を体の隅々に運び、二酸化炭素を体外に排出しています。白血球は体内に入ってきた細菌やウイルスを捕らえ排泄したり、死滅した細胞を処理しています。これこそが免疫力を左右する力なのです!!

では白血球について少し詳しく解説します。免疫力の底力を理解してください。

血液のうち赤血球は100万分の1リットル中に500万個、白血球はというとずっと少なく5000~8000個です。これらが体内に侵入してきた細菌やウイルスたちと真正面から戦うのです。白血球にはたくさんの仲間がいて、それぞれに特異的な働きをして私達の体を守っています。

白血球は大きく分けると3種類あります。

マクロファージー
体内をアメバーのように動きまわり異物を捕まえます。
顆粒球
細菌など粒子の大きい異物を食べ処理します。しかし、顆粒球が増えすぎるとかえって悪さをすることもあります。顆粒球は亡くなるときに活性酸素を吐き出しながら死んでいきます。これを無毒化する機能が追いつかず組織や細胞が傷つくことになります。
リンパ球
ウイルスなど微細な異物を捕らえ無毒化し、抗体をつくり記憶することが出来ます。そのため、同じ異物を再度発見したときは、いちはやく対応することが出来ます。

白血球のなかでもリンパ球は強力な戦闘力をもっており、次のような複数の細胞を有しています。

T細胞
顆粒球やマクロファージが処理できなかった、細かいウイルスなどの異物の正体が分かればそれに応ずるヘルパーT1細胞やヘルパーT2細胞を呼びます。
B細胞
ヘルパーT2細胞から抗体を作るように指示され、外敵の力を防ぎます。
NK細胞
命令を受けずに働くことが出来、異物と察知すると攻撃します。癌細胞にも挑みかけます。
キラー細胞
ヘルパーT1細胞から命令を受けT細胞やB細胞が見落とした異物を攻撃します。
※なぜ、見落としがあるのか? 何を見落とすのか?分かりますか?
T細胞やB細胞は異物を発見するとその表面にある特異抗原に応じる抗体を作り戦いに挑みますが、外からではなく癌細胞のように、もともと自分の体内の一部だったものに対して異物である特異抗原を見つけられず、抗体を作れずに見逃してしまうのです。
キラー細胞は怪しいと思うとはっきりした敵とは察知しなくても攻撃の手を緩めません。

白血球にはたくさんの種類があり、免疫に深く関わっていることをご理解頂けましたか?免疫の働きはこのような白血球の仲間なしにはじまらないものなのです。

白血球は免疫の6割を担っているといいます。残りの4割は今回ご説明しない支持組織というものが関与しているといわれています。

免疫の支配者

白血球の働きを左右するのが自律神経です。

自律神経には2種類の神経系があります。

交感神経
仕事や勉強に没頭し、緊張状態やストレスを受けているときに働く。
副交感神経
穏やかな状態。恋人との会話や好きな音楽を聞いてリラックスしているときに働く。

白血球中の顆粒球は交感神経が活発に働くと増加し、リンパ球は副交感神経が活発になると増加します。自律神経のバランスがとれていれば、顆粒球とリンパ球のバランスも維持する事が出来ます。自律神経が乱れると免疫抑制ホルモンが分泌され白血球の統制が乱れます。

私達が健康を保つには、この顆粒球とリンパ球の比率が大切なのです!!

顆粒球の適正比率は60%程 リンパ球は35%程です

両者がだいたいこの比率範囲に保たれていれば免疫も強く病気にも対抗できます。

顆粒球が増えすぎると、前にもお話したように活性酸素が体内にあふれ出し粘膜組織を破壊してしまい、歯槽膿漏や胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、十二指腸潰瘍等を引き起こします。そして、癌も増えすぎた活性酸素が原因となるのです。

リンパ球が増えすぎると、ウイルスとの戦いが激しくウイルス以外の成分にまでも攻撃をかけ、反応しなくていい抗原にまで敏感に反応するため、アレルギー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症等を引き起こします。ひどくなると鬱病、気力減退に至ることもあります。

体内ではこのようなことが繰り返され、体を正常に維持しようと頑張ってくれています。

ひとことアドバイス

血液検査をする機会があれば、一度自分の血液のこれらの比率をご覧になって下さい。

あなたの顆粒球とリンパ球がほぼ上の比率なら、免疫力は充実しています。ガッツ!!で仕事や諸事に頑張ってください。バランスが乱れていれば免疫低下のサインです。風邪等にかかりやすくなっているので、要注意です。

私達は自分の免疫が高いのか低いのかはどのようにして知ればいいのでしょうか?

体温を計ってみて下さい!体が活発に活動するには、舌下で36.5℃~36.8℃

脇下で36.5℃前後 直腸で36.5℃~37℃が適温とされています。

低体温の人は 免疫力も低いのです。(この体温維持のコントロールも自律神経が調節しています。)

免疫力UP!!!とは。

免疫力低下の原因は何でしょうか?

代表的なものを上げると、偏った食事・睡眠の乱れ・運動不足・ストレスが主です(他に加齢や環境因子等)。なかでもストレスは免疫低下の最大かつ最強で交感神経を刺激し自律神経に影響を与え続け、体のバランスを崩します。

免疫を高めるためには!!質のよい睡眠・ムリのない運動・バランスのよい食事・体温を下げない・ストレスをためない等が大切です。テレビコマーシャルで「食事・睡眠・アリ○ミン」と大勢で大きな声で楽しそうに唄っていますよね!! アリ○ミンは別としてこうした内容はかなり免疫力をUP!させます。特に笑いには効果があります。(癌病棟では笑いのビデオを患者さんに見せる療法もあります、笑うとNK細胞が活性化され、ガン細胞と戦います、作り笑いでも効果があるそうです。)

もし、あなたの免疫力が低迷気味なら、手っ取り早く回復でできる方法としては、深呼吸をすることです。

深呼吸は副交感神経を優位にします。浅い呼吸は交感神経を優位にし、気分を落ち着かなくさせます。深呼吸で全身をリラックスさせましょう。

ここまで、主に免疫に関わる白血球のシステムについてお話をしました。

免疫については体内システム全体に関係しているので、この場ではとても言い尽くせません。

ともかく「無理をしすぎず、楽もしすぎない!!」

これが一番大切なことかも知れません。
「免疫革命」安部徹著 講談社