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フラワー薬局通信

ADHDって知ってますか? -2006年7月1日掲載-

ADHDという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?

ADHD=Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder・・・「注意欠陥多動性障害」という発達障害の1つです。発達障害には自閉症、LD(学習障害)などがあります。どれも親にとっては病気と考えられず、単なる子供のわがまま、怠慢、勉強嫌いと思い込んでしまい、厳しく叱ったり、世間体を気に病み悲観したり、ついつい子供に矛先を向けてしまいます。

しかし、こうした発達障害の子供たちは、周りの人々が障害を十分に理解し、学習や遊びにおいて集中できる環境をつくることが出来れば、普通の子供たちと同様に成長することができます。ADHDやLDという障害を少しでも知り、理解してください。そうすれば子供たちのことをきっと解っていただけると思っております。

それでは、ADHDについて見ていきましょう。

ADHDの特徴は、行動面に現れる障害で、自分をコントロールする力が弱く、行動面の障害となって現れる障害です。具体的には次に上げる特徴的な行動が見られます。

注意欠陥(注意力・集中力にかける)

授業や遊びなどに集中し続けることが難しい。周りが気になって簡単に注意がそがれてしまう。ルールを忘れて自分勝手な行動をとる。話かけられているのに聞いていないように見える。毎日しなければいけないことを忘れてしまうなど。

多動性(じっとしない・しゃべりすぎる)

そわそわとしいすにもじっとしていられない。席に着いていなくてはいけないところでうろうろする。しゃべってはいけないところでおしゃべりが止まらないなど。

そわそわ衝動性(思わぬ行動をとってしまう)

順番を待てない。ほかの人たちの会話に勝手に割り込んだりする。内緒話をうっかり人に話したりするなど。

ADHDでは注意欠陥か多動性・衝動性、または3つすべてがその年齢から考えられないほどに目立つため、集団生活が出来ない学習がうまくはかどらないということになります。

では、何歳頃から現れてくるのでしょうか?

診断の基準となるのは7歳までに3つの特徴が現れ、その状態が継続しているとADHDと診断されます。ただし、ADHDの特徴は誰にでも同じように現れるものではないため、必ず専門の医師に診断してもらってください。

ADHDはおおまかには次の3タイプに分けられます。

混合タイプ
注意欠陥、多動性・衝動性のすべてが現れます。
注意欠陥タイプ
注意欠陥が目立つタイプで女子に多く見られます。このタイプは多動性・衝動性が目立たないので周囲からは気づかれにくいこともあります。
多動性・衝動性タイプ
多動性・衝動性が目立つタイプで学校などで目に付きやすいタイプですが数は少ないと言われています。

ADHDは学齢期の子供の3~7%と言われ、30人学級では1~2人いることになります。そういう意味では、案外身近な存在と言えます。

では、ADHDは何故おきるのでしょうか?残念ながら原因はまだ、はっきりとは分かっていません。今のところ、中枢神経系に何らかの障害があるためと考えられています。

ADHDを持っている本人はいつも叱られたり、遊んでもらえられなかったり、認めてもらえなかったりするため、自信を失くしたり不登校になったり、逆に暴力的になったりします。また、家族も、「親の躾が悪い」「共稼ぎでほったらかしているからだ」などと言われ続け、強いストレスを受けます。たとえば保育所や幼稚園のお迎えに行くと子供は列の中にはいず、先生が前で手をつないでいるというより捕まえているありさまです。園長先生から別室に呼ばれ厳しい注意を毎日のように受けることも度々でそのため親、特にお母さんはストレスで押しつぶされてしまいます。

支えている人が、かえって押しつぶされてしまう。―――そんなことにならないよう、少しでもこの障害を知ってもらい理解してもらえればと思っています。
ADHD
とにかく子供たちのいい面をいっぱい見つけてあげてください。ある小児心身症の医師は、毎日10個子供たちのいいところを見つけてあげてくださいと言われています。私たち大人はついつい子供の悪いところばかりを気にして、良いところを見失っています。ADHDのある人は独創性に優れ、アイデアが豊富だったり話術が面白かったり、人より優れている面をいっぱい持っているのです。坂本竜馬や織田信長、モーツァルト、エジソン、アインシュタインもADHDだったのではないかと言われているのをご存知ですか?原則的にはADHDに知的な遅れはほとんどありません。どうすれば集中できるかを考え、子供にとってよりよい学習環境を整えれば、年齢にあった理解力を示すでしょう。普通の子供と同じように学ぶことが出来るのです。

誤解しないでくださいね。ADHDのある子供たちはいつも問題行動を起こしているわけではありません。ただ、周囲の人たちは子供が数回問題のある行動をとると、常にそのような目で見てしまうことも事実です。どうか少しでもADHDを理解し、子供たちを温かい目で見守ってあげてください。

『ふしぎだね!?ADHD(注意欠陥多動性障害)のおともだち』(内山登紀夫監修 高山恵子編者)ミネルヴァ書房