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糖尿病治療-最近の話題 -2014年5月31日掲載-

糖尿病という病気を知っていますか?
詳しい内容は知らずとも、どこかで一度はこの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

今や我が国の糖尿病人口は950万人、予備軍を合わせると2000万人を超え、国民の5人に1人は糖尿病だと言われています。

症状

糖尿病は喉の渇きや全身倦怠感などから始まり、症状が進行していくと、失明や腎不全などの重篤な合併症を引き起こすことが知られています。

メカニズム

普段私たちが食事で摂った炭水化物は、体内にある消化酵素によってグルコースと呼ばれる栄養の元まで分解されます。
グルコースは腸から吸収された後血液に乗り、様々な組織や細胞に運ばれてエネルギーとして利用されます。

グルコースは糸球体と呼ばれる腎臓の組織まで運ばれ、そこに発現している「SGLT」と呼ばれるたんぱく質の一種によって、ほぼすべてが再吸収され、通常は尿中に出てくることはありません。

ところが高血糖の状態では、SGLTが持つ再吸収能力を超えた分のグルコースが、尿糖として排泄されます。
この「尿に糖が混ざる」という現象が「糖尿病」の名前の由来でもあるわけです。

新たな治療薬

本来、脳のエネルギーとなりえるものはグルコースだけですので、身体は糸球体に流れてくるたくさんのグルコースをなるべく多く体内に留めておこうとし、糖尿病の方は健康な人よりもSGLTの発現量が多いと言われています。
必要以上のグルコースが血中に溢れ、SGLTがたくさんあるばかりにグルコースが再吸収され、血糖値が下がらなくなってしまいます。

そこで、最近このSGLTのグルコース再吸収能力を邪魔して、体内への余分なグルコースの再吸収を止めてしまおうとする新しい薬が開発されました。

これまでの糖尿病治療は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを直接注射する方法や、インスリンを出す膵臓自体を活性化させる方法、さらには体内でインスリンを分解させないようにする方法などが使われてきました。
しかし、今回出てきた新しい薬は、今までの薬とは全く違う形で血糖を下げるため、組合せによってはより大きな効果を引き出すのではないかと期待されています。

メリット・デメリット

このSGLTをブロックする薬は、体内のグルコースを外へ出すほか、体重の減少や血圧の低下、脂質の低下といった良い効果がみられると言われています。
反面、グルコースを尿中へ捨てていくためにトイレの回数が増えたり、脱水症状になったり、尿路感染症になる恐れがあるとも指摘されています。

今までの糖尿病治療に加わった新たな薬は、とても効果が高いように思われますが、この薬を飲んだだけで糖尿病が治るわけではありません。
しっかりと食事療法や運動療法を重ねたうえで、初めて治療の効果が得られるのです。