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フラワー薬局通信

高血圧の新基準について -2014年8月29日掲載-

高血圧治療のガイドラインが変更になったことをご存知ですか?

大きな変更点は、診察室での血圧の値と家庭での血圧の値では家庭での血圧の値を優先するようになった点、降圧の目標値が年齢・合併症などにより細かく分類され、値も変更となった点などです。

降圧目標
診察室血圧 家庭血圧
若年・中年・前期高齢者
(65~75歳未満)
140/90mmHg未満 135/85mmHg未満
後期高齢者
(75歳以上)
150/90mmHg未満
(忍容性があれば140/90mmHg未満)
145/85mmHg未満(目安)
(忍容性があれば135/85mmHg未満)
糖尿病患者 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満
慢性腎臓病患者
(タンパク尿陽性)
130/80mmHg未満 125/75mmHg未満(目安)
脳血管障害患者
冠動脈疾患患者
140/90mmHg未満 135/85mmHg未満(目安)

家庭血圧の測定のポイント

  • 上腕で測る血圧計を使いましょう。
  • いつも同じ腕(基本的には右の方が高いので右腕)で測定しましょう。
  • 静かな適温の部屋で1~2分座って、安静にしてから測定しましょう。
  • 1日2回、朝と夜に測定しましょう。
     <朝>起床後1時間以内に。排尿後。朝食前・服薬前に。
     <夜>就寝前に。

※毎日同じ条件で測定するようにしましょう。血圧手帳に記録し、風邪をひいた、眠れなかったなどはコメント欄に記入しておきましょう。

血圧を下げるためには、生活習慣を改善することが大切です。

食生活を見直してみましょう

塩分は1日6g未満に(現在の日本人の平均は11g/日)

食卓で使う塩やしょうゆ、ソースの量を減らすだけでなく、加工食品や外食の回数を減らしたり、家での料理に一工夫したりすることがポイントです。

  • 加工食品を減らし、なるべく旬の新鮮素材を選ぶ(塩魚、干物→生魚のソテー)
  • 麺類は汁をできるだけ残す(塩分5~7g→半分残すと3~5g)
  • 汁物は1日1杯以下にして、具だくさんに(みそ汁、すまし汁、スープ)
  • 味を強く感じられるように表面に味付けしましょう
  • 調味料を計量してみましょう
  • 酸味、辛味、香りを利用しましょう(レモン、すだち、こしょう、しそ、ハーブなど)
塩分約1gに相当する調味料
濃口しょうゆ 小さじ1強
減塩しょうゆ 小さじ2
赤みそ 小さじ1 1/3
白みそ 小さじ2 2/3
ウスターソース 小さじ2
濃厚ソース 小さじ3 1/2
トマトケチャップ 小さじ5

カリウムを十分摂りましょう

カリウムは、食塩の成分であるナトリウムを体外に排泄させるので、しっかり摂りたい栄養素です。カリウムが豊富でナトリウムが少ない野菜類を毎食、果物は1日1回食べるようにしましょう。

※注意:腎機能が低下している方は、カリウムを控える必要があります。医師・管理栄養士に相談してください。

動物性食品と植物性食品のバランスをとりましょう

動脈硬化の進行を防ぐためには、タンパク質を過不足なく摂ること、動物性食品に多く含まれる飽和脂肪酸の摂り過ぎを防ぐことなどが大切です。また、動物性食品も植物性食品もいろいろとりまぜることで各食品に含まれるビタミン類、ミネラル類(カルシウムやマグネシウムなど)のバランスがよくなります。

肥満の改善

肥満とは脂肪の割合が多くなった状態のことをいいます。肥満はBMIという数値で判定されます。BMI25未満を目指しましょう。

BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

例えば、身長160cm、体重60kgの方の場合は、60÷1.6÷1.6=23.44となります。
メタボリックシンドロームにも関係してくるのでご自身のBMIを知りましょう。
内臓脂肪が多くなると内臓脂肪から出ているアディポサイトカインというホルモンのような物質のうち、高血圧や脂質異常症や糖尿病や動脈硬化などになりやすくなる物質が多く分泌されるようになってしまいます。

適度な運動

事前に主治医と相談し、体力と体調に見合った運動を心がけましょう。
高血圧の治療を目的とした場合の、一般的な運動量の基準は1日30分以上です。(注:心血管疾患のない高血圧患者が対象)特に効果的なのは、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動です。

アルコールの摂取量を控える

長期にわたる飲酒は血圧を上昇させます。継続的な節酒により血圧を低下させることが明らかになっていますので、お酒は控えめにしましょう。

飲酒の目安(エタノールの量)

  • (男性)20~30ml/日以下
  • (女性)10~20ml/日以下

男性の目安量は、日本酒だと1合、ビールだと中瓶1本、ワインだと2杯弱です。

喫煙・ストレスを減らす

交感神経の活性化の起こる喫煙(受動喫煙も含む)やストレスは血圧を上昇させるといわれています。特に、喫煙は万病の元であり、血圧を上げるだけではなく、癌や心血管疾患のリスクも高めます。高血圧や合併症の発症・進行を予防するためにも禁煙をしましょう。また、ストレスをためないよう、読書や音楽鑑賞など、自分にあった方法でリラックスするようにしましょう。

※受動喫煙・・・タバコを吸わない人が他人の吸ったタバコの煙を吸うこと