「人格否定研修で自殺」=両親がゼリア新薬提訴―東京地裁

ゼリア新薬工業(東京都)の新入社員だった男性=当時(22)=がうつ病で自殺したのは、新人研修で人格否定されたことなどが原因だとして、千葉県の両親が8日、同社と研修委託を受けた人材育成コンサルタント会社(同)などを相手に1億円余りの損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

両親側の弁護士によると、男性は2013年4月に入社したが、研修中の同5月18日に自殺。2年後、中央労働基準監督署は「研修で嫌がらせなどに該当する強い心理的負荷があり、精神疾患を発症した」と労災認定した。

指摘された研修は「意識行動変革」と称し、コンサル会社が自殺の約1カ月前に3日間実施。男性は同社の講師に吃音(きつおん)や過去のいじめ被害をみんなの前で告白するよう強要され、研修報告書に「ショックで頭が真っ白」などと書き残していた。

両親は医療情報担当者(MR)のテスト勉強など、常態化した長時間労働も原因と主張。父親(59)は厚生労働省で記者会見し、「軍隊のような研修に警鐘を鳴らしたい」と述べた。

時事通信社

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