カフェインの小腸吸収低下=パーキンソン病患者で発見―順天堂大

体がこわばり、寝たきりになるパーキンソン病の患者は、コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインが小腸で吸収されにくいことが分かった。適量のカフェインは発症を予防し、進行を遅らせる効果が知られており、貼り薬を開発して皮下に流れる血液に直接取り込ませる方法が有望という。

順天堂大の斉木臣二准教授や服部信孝教授らが4日、米神経学会誌ニューロロジー電子版に発表した。

パーキンソン病患者では脳で伝達物質のドーパミンを生み出す神経細胞が減り、運動神経を調節できなくなって骨格筋が弱まる。コーヒーを1日1、2杯飲む程度のカフェインには神経細胞を保護する働きがあると考えられている。

斉木准教授らは平均年齢60代でカフェイン摂取量がほぼ同じ患者108人と健康な31人について、血液に含まれるカフェインやその代謝物質10種類の濃度を分析、比較した。

その結果、患者では濃度が低く、カフェイン摂取量を増やしても濃度が上がりにくいことが判明。カフェイン分解酵素の遺伝子に異常はないため、小腸で吸収されにくいと結論付けた。

カフェインを人並みに摂取していてもカフェインや代謝物質の血中濃度が大幅に低い場合、パーキンソン病を発症しやすいか、発症し始めていると考えられ、採血検査で早期診断できる可能性があるという。

時事通信社

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