光触媒でアルツハイマー治療=マウス実験で前進―東大

アルツハイマー病の原因たんぱく質が集まるのを抑える光触媒を開発し、マウスの脳で性能を確認する基礎実験に成功したと、東京大の金井求教授や富田泰輔教授らが7日までに、米化学誌ケム電子版に発表した。

今後、この光触媒をアルツハイマー病のマウスに投与し、近赤外光を頭骨越しに照射して実際に症状が改善するか確認する。医薬品として実用化できるように、光触媒を飲み薬にする改良にも取り組む方針。

アルツハイマー病をもたらす脳神経細胞の死滅は、「アミロイドベータ」と呼ばれるたんぱく質が脳内で凝集、沈着することが主因の一つと考えられている。

金井教授らは、ウコンの成分「クルクミン」の構造を変えた光触媒を開発。皮膚や骨を透過する近赤外光を照射すると、アミロイドベータに酸素を結合させて凝集を抑えるようにした。

アルツハイマー病のマウスの脳に光触媒を注入し、近赤外光を直接照射する基礎実験では、凝集したアミロイドベータの量が半分に減ったという。

時事通信社

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