DNA損傷エンハンサーで特許認可通知=プロリンクス〔GNW〕

【グローブニューズワイヤ】米バイオテクノロジー企業のプロリンクスは、現在実施中の第1相試験のDNA損傷反応エンハンサーPLX038(PEG~SN-38)に対して、米国特許の認可通知を受けたと発表した。PLX038は、SN-38のプロドラッグ(体の中で代謝されることで効果を表す薬)。SNー38は抗がん剤イリノテカンの活性代謝物で、DNA複製中にトポイソメラーゼ1(Topo1)を阻害して複製ストレスおよびDNA損傷を引き起こす。DNA損傷による脅威に対抗するために、細胞にはDNA損傷の存在を知らせ、その修復を促進するためのメカニズムがあり、これは集合的にDNA損傷反応(DDR)と呼ばれている。多くの腫瘍のように、DDRが欠損した細胞は、Topo1阻害剤などのDNA損傷剤に対する感受性が高い。そのような薬剤は、正常細胞では忍容できるが、DDR欠損のがん細胞に対しては致命的レベルまでDNA損傷を増加させることができる。

したがって、効果的なtopo1阻害剤は、DDR欠損細胞のDNA損傷および死亡を促進する。プロリンクスのダニエル・サンティ共同創業者兼社長は「PLX038は、特定のDDR欠損を有するがん細胞の殺傷を選択的に強化するための一般的な薬剤を提供する可能性がある」と述べている。〈GNW〉

【編注】この記事はグローブニューズワイヤ提供。

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