財政黒字化、25年度目標=安倍首相、消費増税対策「機動的に」―骨太方針原案

政府は5日、経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)を開き、経済財政運営の基本指針「骨太の方針」の原案を示した。今月中旬の閣議決定を目指す。財政健全化に向け、借金に頼らず税収などでどこまで政策経費を賄えているかを示す基礎的財政収支(PB)を黒字化する新たな目標時期は2025年度とし、従来目標より5年遅らせた。名目GDP(国内総生産)に対する債務残高の比率を安定的に引き下げることなども掲げた。

安倍首相は会議で「『団塊世代』のすべてが75歳以上となる(25年度)までに財政健全化の道筋を確かなものとする」と強調した。

原案には、10%への消費税率引き上げ後の景気の腰折れを防ぐため、「需要変動の平準化」の必要性を明記。19、20年度当初予算で景気対策費を計上することを打ち出した。首相は「経済変動を可能な限り抑制するため、機動的な対応を図る」と指摘した。

政府は19年10月に予定する消費税率10%への引き上げで得られる税収の一部を幼児教育の無償化などに充てることから、従来目標の20年度黒字化を断念。新たな目標の25年度のPB黒字化を確実にするため、21年度のGDPに対する債務残高の比率など三つの中間指標を設け、財政健全化の進展状況を検証する。

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