訪日中国人に処方薬密売か=人気背景に大量保管、9人逮捕―大阪府警

医師の処方箋が必要な医薬品を中国人観光客らに販売するため、大量に保管していたとして、大阪府警生活環境課は12日までに、医薬品医療機器法違反(販売目的貯蔵)の疑いで、堺市堺区の貿易会社社長、張金利容疑者(35)ら中国籍の男女8人と日本人1人を逮捕した。張容疑者は容疑を認めているという。

同課は関係先から約14万点の薬を押収。中国では日本製医薬品の人気が高く、市販されていない処方薬は「効果が強い」と希望する人も多いという。同課はこうした需要を背景に、違法に仕入れた薬を密売していたとみて入手ルートを調べる。

逮捕容疑は5月、大阪市内の張容疑者の会社事務所で、胃のピロリ菌除去に使う処方薬1箱を販売目的で無許可保管するなどした疑い。

同課によると、押収されたのは高血圧や糖尿病の薬などで、密売には張容疑者の会社など4事業者が関与。中国人向けのインターネット交流サイト(SNS)に書き込んだほか、ドラッグストアの近くで声を掛けて客を募集していた。

ドラッグストア元店員の中国人留学生を使ったり、SNSに日本居住を示す書類を示したりして、薬を「本物」とアピール。遅くとも昨年末には販売を始め、海外発送もしていたとみられる。外部の情報提供で発覚した。

時事通信社

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