岐阜で豚コレラ=国内で26年ぶり、殺処分へ

農林水産省は9日、岐阜市の養豚場で家畜伝染病の「豚コレラ」に感染した豚が見つかったと発表した。この養豚場で飼育されている約600頭については殺処分が始まっており、10日早朝までに作業を終える。国内で豚コレラが確認されたのは1992年12月の熊本県以来、26年ぶり。

豚コレラは豚やイノシシが感染する病気。人に感染することはなく、感染した豚の肉を食べても影響はない。

農水省と岐阜県によると、この養豚場には9日朝の時点で、繁殖用に79頭、食肉用に531頭が飼育されていた。3日ごろから豚の死が相次ぎ、感染の確認検査をしていた。

岐阜県は9日、感染が見つかった養豚場の消毒に着手。3キロ圏内に他の養豚場はないが、10キロ圏内には3軒あり、計1012頭が飼育されている。感染拡大防止のため、3軒の農家に対し、豚や豚肉の搬出を制限する措置を実施した。殺処分した豚の埋却も併せて進めている。

県はまた、発生所以外の県内の全ての養豚場への聞き取り調査を実施。全てで豚に異常がないことを確認した。

一方、豚コレラ発生を受け、農水省は9日、豚肉の輸出を停止。豚肉と豚肉加工品の輸出量は約2300トン(約10億円、2017年)で、香港やシンガポールへの輸出が多い。影響が長期化する可能性もある。

家畜伝染病は原因の特定が難しいケースが多い。農水省は同日、専門家や学識経験者から成る調査チームを派遣。現地で関係者へのヒアリングなどを行った上、近く会議を開き、感染経路の究明を進める。

時事通信社

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