原告男性「国は謝って」=強制不妊訴訟で第1回弁論―熊本地裁

旧優生保護法に基づき障害者らが不妊手術を強制された問題で、熊本県の渡辺数美さん(73)が国に3300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、熊本地裁(小野寺優子裁判長)であった。渡辺さんは「国に一言でも謝ってほしい」と訴えた。国側は請求棄却を求めた。

渡辺さんは実名を公表して訴訟に臨んでおり、意見陳述で「年を取って子どももおらず、死を待つばかり。国に一矢報いないと死んでも死にきれない」と涙ながらに訴えた。裁判後の記者会見では「世の中に一石を投じたい」と語った。

国側は、救済制度の立法義務はなかったと反論。原告側が主張する優生手術の違憲性については「争点ではない」とし、見解を示さなかった。

訴状によると、渡辺さんは幼い頃に変形性関節症を患い、10歳ごろ熊本県内の病院で不妊手術を強いられた。子どもをつくる自由を奪われ、自己決定権を侵害されたなどと主張している。

時事通信社

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