化学物質の影響、Q&Aで提示=子育ての不安解消―環境省

環境省は、化学物質が子どもの健康に与える影響を調べる「エコチル調査」の成果を、一般の人も活用できる方策を検討する。子育ての不安解消に役立ててもらうのが狙い。化学物質ごとのQ&Aの作成や、両親学級や子育てサークルなどで話題にしてもらうことを想定している。

調査は2010年度から始め、約10万組の親子が参加。子どもがおなかにいる時から13歳になるまで、定期的に親子の健康状態や生活習慣を確認し、化学物質の影響などを分析している。

調査結果を基にした論文は40本を超え、妊娠中の喫煙が赤ちゃんの出生体重を減らす傾向にあることや、妊娠中後期や産後に魚を摂取した方が母親の抑うつを予防できる可能性があることなどが分かった。調査は継続しており、論文もさらに増える見込みだ。

そこで環境省は、得られた知見を多くの人の生活に役立ててもらうため、これまでの成果を分かりやすく伝えるパンフレットや、化学物質ごとのQ&Aを作成する考え。Q&Aには▽化学物質の特徴▽何に使われているか▽恩恵やリスク▽今後の調査内容―などを盛り込む。

これらを基に、いくつかの地域で化学物質のリスクについて話し合う勉強会やワークショップなどを開催する予定。主に子育て世代や医師、助産師、保健師、包括支援センターの職員ら地域の関係者の参加を想定している。勉強会をはじめとする活動の事例集やガイドラインも作成し、全国に取り組みを広げたい考えだ。同省の担当者は「漠然とした不安を抱えている人もおり、まずは正しく知ってもらうことが大切」と話している。

時事通信社

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