子宮移植、初の臨床研究案=産科婦人科学会に提出―慶応大

子宮のない女性に親族から提供された子宮を移植して妊娠、出産を目指す初の臨床研究案を、慶応大のチームがまとめたことが、8日までに分かった。日本産科婦人科学会などに提出し、見解を求めている。学会側は、臨床研究で考慮すべき点などについて議論を始める。

案をまとめたのは、木須伊織特任助教らのチーム。生まれつき子宮がない「ロキタンスキー症候群」の女性5人に、母や姉妹らの子宮を移植。拒絶反応を抑えるため免疫抑制剤を投与した上で、あらかじめ体外受精して凍結しておいた受精卵を戻し、妊娠、出産を目指すことを計画している。

子宮移植は欧米などの一部で行われ、子供も生まれているが、国内では実施例がない。免疫抑制剤による胎児への影響や、子宮を提供する側の危険性、命に関わる病気でないのに臓器の提供を受けることの妥当性などについて、検証が求められている。

チームは7日、学会側に臨床研究案を提出しており、学会は倫理や安全面の議論を始める。

時事通信社

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