創業家に反対の動きも=武田薬品の巨額買収

武田薬品工業が約7兆円を投じるアイルランド製薬大手シャイアーの買収をめぐり、武田創業家の一部に反対の動きが広がっている。武田の元国際営業部長、武田和久氏(78)は3日、都内で記者会見し、「財務リスクが大き過ぎ、メリットは限定的だ」と反対の意向を示した。同氏によると、元社長の国男氏(78)も「この分析に賛同している」という。

武田は5日、買収への賛否を問う臨時株主総会を大阪市で開く予定。買収に必要な新株発行に関する議案などを提出し、議決権の3分の2以上の賛成を求める。

和久氏らの動きは、合わせて発行済み株式の数パーセントとなる創業家全体の理解は得られていないが、反対票の広がりを後押ししそうだ。

和久氏は、OB株主らでつくる「武田薬品の将来を考える会」のメンバーとして、日本外国特派員協会で会見した。

同氏は「武田は新薬開発を強化すべきだが、シャイアーはその答えではない」と述べ、新たに発生する3兆円の負債に懸念を表明。バイオベンチャーとの連携や国内製薬大手の再編に乗り出す選択肢もあるとの考えを示した。

時事通信社

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