国保赤字3分の1に圧縮=17年度、加入者減―厚労省

厚生労働省は12日、自営業者らが加入する市町村国民健康保険(国保)の2017年度財政状況を発表した。赤字の穴埋めを目的とした市町村一般会計からの繰入金を除く実質収支は450億円の赤字で、赤字額は16年度から1011億円減り、約3分の1となった。ただ、市町村国保は退職後の高齢者や低所得者が多く、財政的に厳しい状況が続いている。

政府は15年度から国保に年1700億円の財政支援をしており、18年度からは3400億円に倍増。財政運営主体を都道府県に移した。

赤字が圧縮したのは、国の財政支援のほか、企業の健康保険組合など被用者保険が国保に拠出する交付金が前年度から2330億円増えたことが主な理由。

17年度末の加入者数は142万人減の2870万人。単年度の収入は保険料の減少などで、前年度比2.2%減の15兆3559億円。支出は2.8%減の15兆1253億円。16年10月から被用者保険に入れる短時間労働者の範囲が広がり、国保の加入者数減に拍車が掛かったことも影響した。

時事通信社

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