新型肺炎の対策効果?=インフル、低調に推移

全国のインフルエンザ患者数が低調に推移しており、今年第4週(1月20~26日)は推定65万4000人と、前年同週の222万6000人を大幅に下回っている。新型コロナウイルスによる肺炎を警戒し、マスク着用や手洗い徹底などの対策を取る人が増える中、専門家は「対策がインフルエンザの流行抑制にも貢献している可能性はある」と指摘する。

厚生労働省によると、全国約5000の医療機関から第4週に定点報告を受けたインフルエンザ患者は、1医療機関当たり平均18人。同週としては2011年以降、最も少なかった。

患者数は第1週以降、増減を繰り返しており、国立感染症研究所の担当者は「推移を注意深く見る必要がある。(新型ウイルスへの)感染症対策がどれほど影響を与えているかは分からない」と慎重な見方を示す。

一方、東京都感染症対策課の担当者は、新型ウイルスへの対策は「基本的にインフルエンザ対策と同じだ」と強調。国や自治体は手洗いやアルコール消毒液の使用、マスク着用の啓発に力を入れており、「インフル予防にも有効に働いていると考えていい」と話す。

川崎医科大の尾内一信教授(小児感染症)は「中国からの団体旅行が相次いでキャンセルされ、感染拡大につながりやすい観光地の人口密集度が低下していることも影響しているのではないか」と話している。

時事通信社

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