新型肺炎の死者、SARS超え=中国本土で800人突破

【北京時事】中国政府は9日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、同日午前0時(日本時間同1時)時点の死者が811人、感染者が3万7198人になったと発表した。死者のうち780人を湖北省が占め、2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の全世界の死者774人を同省だけで上回った。

国家衛生健康委員会は9日の記者会見で、湖北省を除く新たな感染者が5日前と比べ4割減少したことを挙げ、「各地の厳格な防疫措置が効果を発揮している」と強調した。ただ、湖北省の状況は好転していない。全国から延べ1万2000人の医療チームが現地入りしたが、感染者2万7100人のうち依然4093人が重症、1154人が重体だ。

中国本土の死者は89人増加。湖北省で81人、河南省で2人、河北、黒竜江両省で各1人増えたほか、安徽、山東、湖南3省と広西チワン族自治区で初めての死者が出た。

武漢市の死者は63人増え608人となった。同市では6日、米国人が死亡。8日には新型コロナウイルスに感染した疑いのある日本人の死亡が初めて確認されている。

中国本土の感染者数は前日から2656人増えた。4日以降3000人超の増加が続いていたが、6日ぶりに2000人台にペースダウンした。

中国本土以外では、日本やシンガポールなど27カ国・地域で350人以上の感染者が確認され、フィリピンと香港で各1人が死亡した。

時事通信社

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