抗ウイルス塗料に脚光=ドアノブや手すり、接触感染抑える―新型コロナ

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、抗ウイルス塗料が脚光を浴びている。新型コロナへの効果は未確認だが、インフルエンザウイルスなどの増殖を抑える効能が実証されており、塗料メーカーはドアノブに貼り付けるシートなどを発売。消費者の関心は高く、売り上げを伸ばしている。

関西ペイントは3月下旬、「接触感染対策シート」を発売した。表面はマスクなどに使われる不織布で、抗菌・ウイルス効果のある消石灰が主成分のしっくい塗料で覆った。適当な大きさに切り貼りでき、ドアノブや手すりに巻き付ける。効能は半年間持続するという。

発売が国内での感染が急拡大した時期で、売れ行きは当初の想定を上回り、4月下旬には上旬の約2倍のペースで伸びた。同社は「感染予防への意識が高まっている」(広報)と指摘。増産態勢を検討するとともに、姉妹品の発売も予定する。

日本ペイントが販売する壁面用塗料「パーフェクトインテリアエアークリーン」には、2月下旬以降からゼネコンや設計事務所からの引き合いが増えている。光触媒効果で菌やウイルスの繁殖を抑える仕組みで、病院や店舗の屋内壁に使われている。

新型コロナは、せきなどの飛沫(ひまつ)と汚染された物を触れることを通じて感染するとされる。接触感染リスクを抑制する抗ウイルス素材へのニーズは今後一段と高まりそうだ。

時事通信社

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