泡盛やウエットスーツ転用=県特産品でコロナ感染防止―沖縄

新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた取り組みが全国で広がる中、沖縄県では「琉球泡盛」のアルコール度数を高めた製品が消毒液として相次ぎ発売され、話題を呼んでいる。ウエットスーツや南国を思わせる柄の生地を使ったマスクも販売され、依然品不足が続く感染防止グッズの供給に一役買っている。

飲用の泡盛のアルコール度数は、25~30度が一般的。久米仙酒造(那覇市)はこのほど、手指消毒にも使える67度、78度の高濃度製品を発売し、これまで医療関係などに2万本を販売した。石川酒造場(西原町)は今月、飲用不可の消毒用として度数80度の「高濃度エタノール80(エイティー)80度720ml」を期間限定で発売。地元自治体などからの要望を受け製造に踏み切ったという。

いずれも価格は1000~2000円。県内の他メーカーも相次ぎ参入しており、ある老舗酒造所は、時間をかけて寝かせた泡盛が非飲料用となることに複雑な思いもあるとしつつ、「必要とされるなら仕方がない」と語った。

沖縄独自のマスクも普及し始めている。ウエットスーツの製造販売を手掛けるオキナワブレッシング(うるま市)は、素材の生地を使ったマスクを販売。水を通しにくいため、飛沫(ひまつ)を防ぎ、100回以上洗ってもしわにならない耐久性が特長。琉球王国時代の衣装として発展した「紅型(びんがた)」の柄が沖縄をほうふつとさせ、保湿力も高く「雪国にもお勧め」(角倉真理店長)という。

アロハシャツブランド「PAIKAJI」を展開するジュネ(豊見城市)も生地を転用しマスクを製作。派手なデザインが県外で評判になり、担当者は「南国気分で免疫力を高めてほしい」とPRした。両社のマスクは1000~2000円ほど。

時事通信社

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