エアコンで飛沫拡散に注意=ウイルス感染、専門家「換気を」

夏に向けて暑さが本格化する中、エアコンによる新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染の可能性が指摘されている。閉鎖空間ではウイルスを拡散させる危険があるといい、専門家は定期的に窓を開けるなど十分に換気するよう促している。

新型コロナウイルスは、一般には空気感染せず、せきやくしゃみなどの飛沫や、ウイルスが付着した物に触れることで感染する。ただ、閉鎖空間で多くの人と近距離で会話する場合などは、せきなどがなくても感染リスクがあるとされている。

感染症に詳しい近森病院(高知市)の石田正之医師によると、水分量の多い大きな飛沫はすぐに落下するが、小さな飛沫は空気中にしばらく漂う。エアコンを使うとウイルスを含んだ飛沫が風に乗って拡散するため、感染者と離れていても感染の危険があるという。

そのため換気が重要になるが、一般的な家庭用エアコンは室内の空気を循環させるだけで換気はされない。石田医師は「1時間に5~10分換気するのが望ましい。風の流れを作るため対面で2カ所の窓を開ける。1カ所しかなければ反対側にサーキュレーターや扇風機を置き、窓に向けて風を送ってほしい」と話す。

空気清浄機については、高性能の機種以外はウイルス除去を期待できないという。空気調和・衛生工学会も「一般的な空気清浄機では新型コロナ対策に十分効果があるか不明だ」としている。

空調機器大手のダイキン工業(大阪)はホームページで詳しい換気方法を紹介しており、電話相談にも応じている。

時事通信社

(Copyright©2007時事通信社)