「感染者、全国で増加傾向」=一部保健所で対応逼迫―新型コロナ分科会

感染症の有識者らによる新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長・尾身茂地域医療機能推進機構理事長)では22日、直近の感染動向も議論された。分科会は「新規感染者数は全国的に継続して増加傾向にある」とし、若年層以外も増加傾向にあると指摘した。積極的疫学調査の増加に伴い、一部の保健所では対応が逼迫(ひっぱく)しつつある状況も報告された。

分科会は、20日時点での1週間の累積感染者数を分析。その結果、東京都や埼玉県などの首都圏や大阪府に加え、京都府や福岡県でも感染拡大が見られるとした。

分科会は入院患者数についても議論。15日時点で、全国の受け入れ可能病床1万9496床に対し1717人(8.8%)が入院した。都内では21日時点で3300床中949人(28.8%)だった。重症者は全国で41人(15日時点)で、都内は14人(21日時点)だった。また、検査体制は着実に拡充された一方、一部保健所では逼迫しつつあるとして、政府に対し、さらなる業務支援を提案した。

分科会では、発症日別の新規感染者数のデータも提示され、それに基づく都内の感染見通しも議論された。終了後に記者会見した尾身会長は「オーバーシュート(爆発的患者急増)ではないが、緩やかな増加傾向にある」との見解で一致したことを明らかにした。

時事通信社

(Copyright©2007時事通信社)