「画期的な前進」=被爆者団体も喜び―「黒い雨」判決

被爆者団体からも、全面勝訴に喜びの声が上がった。被爆者の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会」(日本被団協)の田中熙巳代表委員(88)は「司法の贈り物。画期的な前進で、被爆者にとって喜びだ」と歓迎した。

田中氏は「黒い雨のような残留放射線の影響を証明するのは難しいだろうが、75年たって認められたのは大きい」と評価し、「原爆症認定でも司法と行政には乖離(かいり)があると実感してきた。県側が控訴しなければいいが」と語った。

「よかった。いい判決だと思っている」と話すのは、日本被団協の木戸季市事務局長(80)。「道を一つ隔てただけで線引きされるのは良くない」と区域割りを機械的に当てはめる国の姿勢を批判し、全ての原爆被害者に被爆者健康手帳が交付されるべきだと訴えた。

原爆投下から75年を前にした判決に、「遅すぎるが、ようやく寄り添ってくれた」と語った。

時事通信社

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