米、ワクチン接種加速へ=トランプ政権の責任者辞意

【ワシントン時事】米政府は、新型コロナウイルスのワクチン接種方針見直しを決めた。接種ペースが当初計画を大幅に下回っている現状を踏まえ、2回目接種用に保管していたワクチンを1回目接種に充当する。バイデン次期大統領は既に同様の方針を打ち出しており、20日の次期政権発足に先立ち、現政権が接種加速にかじを切った。

アザー厚生長官は12日の米ABCニュースで、接種の遅れについて「ワクチン配布は大いに成功しているが、各州当局が接種対象を絞り込み過ぎている」と指摘。政府計画で最優先対象とされる医療従事者や高齢者施設入所者への接種が終わらなくても、次の優先対象である在宅高齢者らへの接種に着手すべきだと述べた。

疾病対策センター(CDC)によると、12日時点で米各地に配布されたワクチンは約2770万回分。うち930万回分余りが投与されたが、昨年末までに2000万回の接種を掲げた政府計画からは大きく遅れている。

一方、米CNBCテレビなどは12日、トランプ政権でワクチン開発を統括してきたスラウイ首席科学顧問が、辞意を表明したと報じた。ただ、スラウイ氏の雇用契約では、辞任の場合は30日前までに通告すると定められており、同氏が次期政権発足後もしばらく職にとどまる可能性もあるという。

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