新型コロナが死因3位=昨年の死亡率上昇―米CDC

【ワシントン時事】米疾病対策センター(CDC)が3月31日に公表した2020年の死亡率に関する暫定統計によると、米国では同年、新型コロナウイルスが主因で34万5000人余りが死亡し、死因別で心臓病(約69万人)、がん(約59万9000人)に次いで3番目に多かった。主な死因ではないものの新型コロナに関連する死者を含めると38万人近くに上り、死者全体の11.3%を占めた。

人口10万人当たりの死者数を示す20年の死亡率は828.7で、前年から約16%上昇。米国が世界最多の感染者と死者を出した新型コロナが、人々の健康に大きな影響を及ぼしたことが統計上も裏付けられた。19年の死因第3位は、事故など「不慮の負傷」で、約17万3000人だった。

CDCは新型コロナについて「感染拡大当初は、検査能力に限界があった」と指摘。統計で他の死因に分類されたケースを含めれば、新型コロナに関連する実際の死者数が、さらに多かった可能性もあると分析した。

新型コロナ関連の死亡率は年齢層が高くなるほど上昇し、男女別では男が女より高い。人種別ではヒスパニック、黒人、先住民の死亡率が、それぞれ白人の2~2.6倍に上り、人種的少数派がより大きな影響を受けていることを浮き彫りにした。

CDCのワレンスキー所長は31日の記者会見で、「残念ながらパンデミック(世界的大流行)の現状に基づけば、(新型コロナの)影響は今年も続いている」と強調。今回の統計を踏まえ「引き続き感染拡大を食い止め、ワクチン接種を促進すべきだ」と訴えた。

時事通信社

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