仏、コロナワクチン接種を加速=競技場活用、国内製造も

【パリ時事】新型コロナウイルスのワクチン接種で周辺の欧州連合(EU)加盟国に後れを取っていたフランスが、巻き返しを図っている。パリ北郊にある国内最大のスタジアムには6日、ワクチン接種センターが開設され、多くの人が列をつくった。国内でのワクチン製造も数日中に始まる見込みで、政府は「夏の終わりまでの希望者全員接種」を目指す。

カステックス首相は6日、スタジアムを訪れ、「国内1700カ所のワクチンセンターをはじめ、すべての関係者に謝意を表する」と語った。同スタジアムでは週1万回の接種を予定している。

6日付のレゼコー紙によると、米ファイザーと米モデルナのワクチンが近く仏国内で製造される見通しとなった。EU向けのワクチン供給量を当初予定から大幅に減らした英アストラゼネカに対する不信感が高まる中、安定供給が期待される。

フランスは他のEU諸国と同様、昨年12月下旬にワクチン接種を開始。ただ、高齢者施設の入所者を優先したため事前説明に時間がかかり、医療従事者を優先した周辺国よりも接種が遅れた。一方で、3月中旬になっても「予約の電話がつながらない」と困惑する高齢者の声も報じられていた。

マクロン大統領は3月31日のテレビ演説で、接種の遅れについて「非常に申し訳なく思う」と陳謝。対応が不十分だったと認めた上で、予約電話窓口を増設するなどして「接種を全国で加速する」と強調した。

時事通信社

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