J&J製も血栓症は「副反応」=コロナワクチン、接種は後押し―EU当局

【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は20日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンについて、血小板減少を伴う珍しいタイプの血栓症を「非常にまれな副反応」として製品情報に記載すべきだと勧告した。

一方で、コロナ感染を防ぐというワクチン接種の利点は「副反応のリスクを上回る」と指摘。クック長官は記者会見で「接種は適切に進められると自信を持っている」と接種を後押しした。

同様の血栓症をEMAがコロナワクチンの「副反応」と認定するのは、英製薬大手アストラゼネカ製に続き2例目。米国で報告された8件の深刻な血栓症発症例を調査し、「免疫反応だというのが妥当な説明だ」と判断した。

EMAの勧告を受け、J&Jは20日、停止していたEU向けのワクチン出荷を再開すると発表した。EUでは3月に同社製ワクチンが承認されたが、加盟各国は接種開始を見合わせていた。米当局も血栓報告を踏まえ、一時使用中止を勧告している。日本では承認申請されていない。

J&J製ワクチンは今月13日までに米国で700万人以上に接種。8件の発症例はいずれも60歳未満で多くは女性だったが、EMAは「特定のリスク要因は確認されなかった」と説明した。

同じく60歳未満の女性を中心に血小板減少を伴う血栓症発症例が報告されているアストラ製ワクチンについては、欧州各国で接種に年齢制限を設ける動きが出ている。

時事通信社

(Copyright©2007時事通信社)