心内膜炎起こす細菌と共存か=新型コロナウイルス―米大学

新型コロナウイルスは心内膜炎を引き起こす特定の細菌と共存する例が多いと、米カリフォルニア大サンディエゴ校の研究チームが15日までに英科学誌マイクロバイオームに発表した。新型コロナ感染症で入院した患者の鼻の穴や額、便から採取したサンプルを調べた成果で、共存する仕組みはまだ分かっていない。

しかし、新型コロナ感染後に循環器病を発症したり、循環器病患者が新型コロナに感染した際に重症化しやすかったりする一因の可能性があり、研究チームは調査対象を拡大して解明する必要があると指摘している。

細菌の学名は「ロチア・デントカリオサ」。健康な人の口内にも常在するとみられるが、心臓弁の損傷などの心内膜炎を引き起こす場合があることが知られる。サンプルに含まれるさまざまなウイルスや細菌の種類をリボ核酸(RNA)やDNAを解析して判別した結果、新型コロナウイルスとこの細菌が一緒に検出される割合が高かった。

調査対象は同校医療センターに入院した20~84歳の患者16人(男性11人、女性5人)。病室のベッド近くの床にも患者の唾液や便などの微粒子が飛散しており、床で採取したサンプルでも同様の結果が得られた。

時事通信社

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