薬物中毒死が過去最多=コロナ禍も影響か―米

【ワシントン時事】米疾病対策センター(CDC)は14日、薬物の過剰摂取による米国内の死者が、2020年は過去最多の9万3000人超に上ったとする暫定統計を公表した。前年比で30%近く増加し、薬物中毒が急速に広がっていることを示した。

米メディアが報じた分析によると、医療用麻薬オピオイドに関連した死者が7万人近くを占め、中でも鎮痛剤などに用いられる合成麻薬「フェンタニル」による中毒死の増加が目立つ。覚せい剤の一種メタンフェタミンやコカインによる中毒死も増えた。

月別で見た前年比の増加幅は、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大した昨年4~8月が大きい。ニューヨーク・タイムズ紙は、コロナ禍に伴い医療機関の対応力が低下したほか、都市封鎖で社会的に孤立する人が増えたことが、薬物中毒増加の背景にあると伝えている。

時事通信社

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