インド、新規感染15万人に迫る=週末外出禁止、首都閑散―新型コロナ

【ニューデリー時事】インド政府は8日、新型コロナウイルスの感染者が前日比で2割増加し、24時間で約14万2000人確認されたと発表した。変異株「オミクロン株」の影響が広がったためとみられている。軽症者が多いと報じられているが、首都ニューデリーは7日夜から、感染拡大防止のため週末は不要不急の外出を禁止した。

首都では約2万人、商都ムンバイを抱える西部マハラシュトラ州では4万人以上の感染が新たに確認された。インド全国の新規感染者数は7日の発表では約11万7000人で、変異株「デルタ株」の影響で多くの死者が出ていた昨年6月以来の水準となっていた。

インドの選管は8日、2~3月に実施予定の主要州の議会選に関し、少なくとも今月15日までは対面形式での選挙活動の禁止を決定。また政府は7日、海外から到着した旅客全員に対し、7日間の自宅隔離を命じた。

ニューデリーは8日、生活必需品の買い出しといった限られた目的の外出だけは許可されたものの、普段は買い物客でにぎわう週末の街は閑散とした。街角では警官が通行人に外出目的を確認していた。

時事通信社

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