山際担当相、若年層で3回目接種促進=社会経済活動の維持目指す

山際大志郎経済再生担当相は24日のNHK番組で、新型コロナウイルス感染の「第7波」対策について「3回目(ワクチン接種)を打っていない若い人は対象者の7割近い。社会全体を守る観点から、打てる方はぜひ打ってほしい」と述べ、若年層にワクチン接種を促した。行動制限には重ねて否定的な考えを示した。

山際氏はオミクロン株の派生型「BA.5」について、「重症化率は今までと差が認められない」と指摘。「行動制限はしないが、ワクチン・検査を有効に活用し、社会経済活動の維持を目指したい」と述べた。感染状況が悪化する沖縄県への対応に関しては、「まん延防止等重点措置は感染する場所が限定されるときに非常に効果がある。社会に拡散している状況で効果があるとは思えない」と語った。

政府分科会の尾身茂会長は同番組で、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)について、「本当に治療・入院が必要な人が医療にアクセスできていない」と危機感を表明。軽症者には抗原検査キットを活用した自宅療養などで対応すべきだとの考えを示した。検査体制の整備については「国の強化のスピードは遅かった」と指摘した。

時事通信社

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