夜尿症の定義は、5歳以上で、就寝中の間欠的尿失禁が、月に1回以上、3カ月以上持続することです。1週間に4回以上になると頻回となります。
夜尿症は珍しい病気ではありません。罹患率は小学3年生で8%、小学6年生で5%程度となっています。低年齢では男児のほうが多いですが、10歳以上では男女の差はありません。夜尿症は適切な治療により、早く改善されます。
受診のタイミングは難しいですが、本人が夜尿を気にする、どうしても治したいという気持ちが強い、また、小学校での日中の尿失禁や、頻回の夜尿も受診の機会となります。
夜尿症は2つに分類され、全体の約9割が「単一症候性夜尿症」、残りの1割が「非単一性夜尿症」です。
単一症候性夜尿症は、夜尿症のみです。
非単一症候性夜尿症は、夜尿症に加えて下部尿路症状を伴うもので、更に2つに分類されます。「一次性夜尿症」は、生まれてから継続して夜尿症が続くもの、「二次性夜尿症」は、一旦治っても再発するものです。
一次性夜尿症は、「夜間の尿量が多い、膀胱容量が小さい、尿意で起きられない」の3つが主な原因です。二次性夜尿症の場合、ストレスや他の病気が原因の可能性があります。

膀胱機能が要因の場合、就寝中に排尿筋が勝手に収縮して、尿量が多くないのに排尿したくなったり、頻尿や尿失禁を伴う場合もあります。
通常は、膀胱に尿が溜まると浅い眠りになり目を覚まして排尿しますが、夜尿症の場合、浅い眠りになっても完全に覚醒できず排尿してしまい、外部から音による刺激を与えても目が覚めにくいことがあります。
普段の生活で、次の点に気をつけると夜尿症が改善する場合があります。
定期的にトイレに行く(特に寝る前には必ず)
水分や塩分の摂取方法を変える。水分は午前中に積極的摂取し、夕方以降は控えめにする。
夜尿症に悩んでいる方は、ぜひかかりつけ医に相談しましょう。
治療の流れとしては、単一症候性夜尿症の場合、薬物療法やアラーム療法等があります。非単一症候性夜尿症の場合、便秘の治療や抗コリン薬を併用することがあります。
大切なことは、夜尿症は本人や保護者の責任ではありません。叱りつけることは禁物です。

