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フラワー薬局通信

薬剤師による、お薬や健康についてのコラム。
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虫歯について -2003年11月1日掲載-

子供の頃に「甘いものを食べ過ぎたら虫歯になるよ」って注意されたことはありませんか? 私自身よく言われ気を付けてきたものです。ただいろいろ調べてみると「甘いもの=虫歯」とは限らずそれ以外にも口の中にいる虫歯菌の存在、唾液の量、歯の質等が虫歯の発生に大きく関わっていることが分かりました。虫歯菌がたくさんいたり、唾液の量が少なかったり、歯の質が弱い人程なりやすいのです。生まれてから一度も虫歯にかかったことがない人の口の中を調べたところ「虫歯菌(ミュータンス菌等)が検出されなかった」と報告されているそうです。一度も虫歯にかかったことがないってうらやましいことですよね。そんなかかりやすい人にとっては身近な病気:虫歯についてお話したいと思います。

虫歯は一種の伝染病

虫歯の発生に関わっている虫歯菌(ミュータンス菌等)ですが、存在する数は人それぞれです。生まれたばかりの時は口の中には存在せず2~3歳ぐらいまでの間に周りの人達(両親、兄弟等)からの唾液で感染すると言われています。(特に哺乳瓶を介した母親からの唾液での感染が言われています) 3歳までに感染しなければそれ以降感染することはないそうです。そのため2~3歳ぐらいまでの子供を持つ母親が自分の口の中にいる虫歯菌の減少に努めることで将来子供の虫歯の発生率を減らすことができるみたいです。

虫歯の発生

虫歯について
歯の表面に付着した食べかすに含まれる糖分を口の中にいる虫歯菌(ミュータンス菌等)が分解、発酵させて酸を作りだします。その酸によって歯の表面(エナメル質)が溶かされて虫歯ができます。

虫歯のチェック

虫歯はその進行によって4段階に分かれています。(C1~C4)

C1
自覚症状はほとんどない。

  • 歯の表面(エナメル質)にできた虫歯
C2
冷たいもの、温かいものがしみる。

  • エナメル質よりさらに奥にある象牙質まで虫歯が進行
  • 温かいものでもしみるようになるとC2の中でも重症の部類に入ります。
C3
ズキズキとした持続的な痛みを伴う。

  • 虫歯が歯の神経にまで進行
  • ひどいと炎症を引き起こし腫れを伴う激しい痛みを伴います。
  • 痛みを我慢できずに歯医者通いを決意する段階です。
C4
歯の上の部分が虫歯によって崩壊してしまい根っこだけになっている状態

  • 神経が完全に死んでしまい歯に痛みはありません。
  • 虫歯を放置した結果でここまで進行した場合はその歯を抜く必要があります。

虫歯予防の対策

歯磨き

もちろん一番の予防法です。

食事を取るとすぐ虫歯菌が作り出す酸によって口の中は酸性へと大きく傾きます。そのため歯磨きはなるべく食事をとったらすぐ(3分以内)に行なうことが望ましいです。磨き方ですが、歯ブラシを大きくスライドさせてしまうとブラシが届かないところがあります。特に「歯と歯の隙間」や「歯と歯肉の境目」はブラシが届きにくく汚れを見落としがちです。そのため歯ブラシは小刻みに振動させるように磨いて下さい。

また縦に磨くよりも横に磨いたほうが汚れを落とす効率が良いです。

※あまり強く磨きすぎると歯の表面(エナメル質)が剥がれ落ちてしまう為注意が必要です。

フッ素入りの歯磨き粉を使う。

フッ素は歯の表面を強くすることで歯を丈夫にする働きがあります。より酸に溶けにくい成分を歯に作り出すためです。

キシリトール入りのガムを噛む。

甘さは砂糖と同じですが、キシリトールでは虫歯菌が虫歯の原因となる酸を作れないという利点があります。また長期間噛み続けることによって虫歯菌の活性(繁殖)が弱まってきます。

※ガムの噛み始めに最も効果が現れるので唾液は直ぐには飲み込まずに歯の表面を十分潤すように5~10分食直後に噛み続けるのが良いと言われています。

唾液の減少(口の中の乾燥)に注意する。

唾液には口の中の食べかすを洗い流したり、虫歯菌を弱らせたりする働きがあります。また酸性に傾いた口の中を中和する働きもあります。そのため唾液が少なくなることは虫歯の発生率を高めてしまいます。口の乾きが長期間続く場合、糖分の少ない飴やガムを噛むことで唾液の分泌を促すようにして下さい。また就寝中は唾液の分泌が極端に少なくなる為寝る1時間前の飲食はなるべく控えるようにして下さい。お薬(抗アレルギー剤等)の副作用にも唾液を減少させるものがあるため注意が必要です。

食事はダラダラと取らず、また良く噛んで食べるようにする。

当然のことながら良く噛むことによって唾液が良く出るようになりますので食事は良く噛んで食べるようにして下さい。

虫歯を含め歯の病気は、症状が出てからでないとなかなか気がつかないものですよね。そのため上に述べたような予防対策を歯が気にならないうちからでも習慣づけて行なってもらうことが大切だと思います。(歯もきっと喜んでくれます)「食べる」という娯楽の良きパートナーなのでぜひ大切にしてあげて下さい!

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