そろそろ気になる・・・に・お・い -2005年5月1日掲載-

この季節になると気になり始めるのが汗、それにともなう体臭・・・耳が痛い話ですねぇ
体臭
汗は体臭の一番の原因といわれています。汗をかくと老廃物が皮膚や汗腺に溜まり、雑菌が繁殖する。それが、体臭の原因となります。特に運動不足の体では、雑菌繁殖のしやすい汗の状態になることになり、汗の臭いを発生するということにもつながるといわれています。

また、精神的なストレスによって汗をかいたり、生理機能が低下したり、皮脂の分泌過多などを引き起こし、体臭の原因となることがあります。だからむやみに「汗をかくとクサイ・・・」と考えたりすることも体臭には逆効果!

では、体臭を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

清潔さ、運動、食事の3つの点から体臭を防ぐ方法をあげてみます。

まず最初に清潔さ。お風呂に入る、服を毎日取り替える…といったことは当然大事なことになります。

次に言われているのが、運動です。それもハードな運動ではなく、有酸素運動をすることが効果があるといわれています。ハードな運動は、酸素を消費せずにエネルギーを使い、そのときに乳酸という物質をうみます。その乳酸が汗腺のなかにアンモニアを生み汗臭さを強くします。汗臭くない汗を生む為には、よく言われているウォーキングなどがもっとも適した運動になります。有酸素運動を続けると、汗腺の機能も高まり、汗に臭いの成分が混じることも少なくなってきます。

もうひとつ気をつけたいことは食事です。基本的に肉類の多い食生活をしていると体臭は強くなるといわれています。逆に多く摂るといいといわれているのが、ビタミンEやビタミンB2を含む抗酸化食品。たとえばうなぎ、緑黄色野菜などです。体臭の原因は脂質などが酸化をされることで発生するといわれています。酸化を防げば体臭も抑えることができます。

世の中の清潔志向は体のにおいにも及びます。とはいえにおいを気にして、過剰な無臭志向になることはありません。私たちは生活のなかでさまざまな香りに親しんできました。においをすべて取り去るのではなく、においと上手につきあい生活を豊かにしていきたいものです。

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