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フラワー薬局通信

薬剤師による、お薬や健康についてのコラム。
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しみについて -2010年6月30日掲載-

しみは、皮膚にメラニン色素が過剰に存在する結果、周囲の皮膚より茶色味を帯びた色調を示す色素斑です。

なるべくさけよう!紫外線

オゾン層の破壊が進み、地表に届く紫外線量は、年々増えています。長年紫外線を浴び、ダメージが蓄積されることでしみは現れます。サンスクリーン剤や日傘、帽子などにより遮光に努めることが必要です。

紫外線の種類と皮膚の構造

紫外線は、波長の長い順に「UVA,UVB,UVC」の3つに分けられ、UVAとUVBが私達の体にさまざまな影響を及ぼします。

皮膚は外側から「表皮、真皮、皮下組織」に分かれていて、UVBは表皮まで届き、UVAは真皮まで達します。

UVBによる影響


紫外線のUVBを浴びると、表皮にあるメラノサイトがメラニンという黒い色素をつくり、周りの細胞に分け与え、皮膚の色が黒くなります。

いったんメラノサイトのDNAが傷ついて異常を来すと、UVBを浴びなくてもメラニンをつくり続け、新陳代謝がにぶると色素が沈着し、しみとなります。

サンスクリーン剤について

サンスクリーン剤には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があり、製品に表示されています。

紫外線吸収剤はUVBを効率よく吸収します。アレルギーをおこしやすいので、肌荒れしやすい人は紫外線吸収剤の入っていないものを選ぶとよいでしょう。

PAはUVA波を、SPFはUVB波をそれぞれどれくらい防ぐことができるかを表した数値です。

使用の目安
SPF PA 状況
SPF10前後 PA+ 散歩や買い物
SPF20前後 PA++ 草刈りやドライブ
SPF30前後 PA+++ 海水浴や登山、晴天下でのスポーツ

SPFの数値が高いサンスクリーン剤はそれだけ吸収剤や散乱剤を多く含み、肌に負担をかけてしまう可能性があります。状況に応じて使い分けることが大切です。

使用方法

顔全体で1円玉大が適量とされています。塗る回数も1日1回では不十分であり、数回塗りなおすことが大切です。耳の後ろや首筋、肩など塗り忘れやすい部位に注意しましょう。

しみの主な種類

老人性色素斑

日光がよく当たる顔や手の甲、腕等に大きめの丸いしみができ、若い人にも見られます。

後天性真皮メラノサイト-シス

頬や額にできる、少し黒味を帯びた点状のしみです。

肝斑

頬の高い位置や額など通常左右対称にみられ、ホルモンの関係から女性に多いしみです。

しみの治療法

しみの種類で治療法は異なります。

レーザー治療

メラニンなどの色素に特異的に吸収される性質を利用して病変部のみを破壊します。肝斑には効果がなく、しみが濃くなってしまうことがあるため、行われません。

ほくろ、皮膚がんに照射すると、悪化します。しみの治療は専門医のもとで受けましょう。

美白剤の外用

ハイドロキノンやレチノイン酸があり、一部の医療機関で用いられています。

ハイドロキノンはしみの原因であるメラニン色素の合成を阻止する働きがあります。

レチノイン酸は、皮膚のターンオーバーを亢進させます。ただし、人によってはアレルギー反応や炎症、刺激がでることがあります。

どちらも必ず医師のもとで使いましょう。

内服薬

メラニンの生成を抑えるために、ビタミンCなどが使われています。最近では肝斑のみに有効なOTC薬も発売されています。

しみは気になる人にとっては大きな問題です。治療法はさまざまで、効果も個人差があります。治療を考えるときは、専門医に相談することが大切です。

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