胃カメラなんてこわくない! -2014年3月31日掲載-

新社会人のみなさま、ご就職おめでとうございます。仕事を覚える側も、教える側も胃の痛い季節ですね。
みなさんは定期的に胃の検査を受けていますか?

「胃の検査ってツラいんでしょ?」「胃カメラでオエってなるって聞いたし嫌だなぁ」
そんな声が聞こえてきそうですが、いかがでしょうか。

胃カメラの進化


最近は胃カメラも進化しているのです。
口から入れていた胃カメラも、今では鼻からのものが主流です。
5~6mm程度の細長いチューブを鼻から入れて胃に到達させます。
鼻に入れる段階でツンとすることがあるかも知れませんが、あらかじめ鼻と喉に局所麻酔をしておくので痛みは軽減されます。

また、従来の口からの胃カメラでは、舌の奥にカメラが通ることで「オエッ」となる嘔吐反射が起こることがよくありましたが、鼻からの場合はその部位を通らずにカメラが胃に到達するので、「オエッ」は起こりにくく、検査しながら会話することもできます。

胃がん早期発見のために

健康診断ではバリウムで胃透視検査をすることもありますが、早期の胃がんの発見は困難とされており、可能であれば胃カメラをお勧めします。
また、胃カメラ中にポリープなどが発見された場合、カメラの先端に付いている装置で胃の組織を採って細胞の検査をすることもあります。これによりがんの診断も可能になり、治療を早急に行うことができます。
胃潰瘍や胃がんの原因になりやすいと言われているヘリコバクター・ピロリ菌の検査も、胃カメラの時に行うことができます。

胃カメラを飲む前に

胃カメラの前日は夕食を最後に、21時頃からは絶食となります。
検査時間は、人にもよりますが5分程度で済むことが多いと言われています。
しかし、服用中の薬がある場合は注意が必要です。
血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は、前もって休止しなければいけない場合があります。
胃カメラ検査の予約の際には、お薬手帳など、薬の内容の分かるものを病院に提示してください。

胃の不調が気になる方はもちろん、そうでない方も年1回ペースで胃カメラ定期検査するのが良いと言われています。
暖かくなり、活動的になるこの季節、思い切って胃カメラしてみませんか。
胃カメラなんてこわくない!少しの勇気で安心を手に入れましょう。