菌活とは? -2021年4月30日掲載-

皆さんは「菌活」、或いは「腸活」という言葉をご存知ですか?テレビや雑誌でも取り上げられることが増えたため聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
菌活とは、ヨーグルト・納豆・きのこなどの菌活に適した食材を食事に取り入れたり、腸内細菌を育てたりすることで腸内環境を整えることを言います。

どんな効果があるの?

菌活とは?
腸は「第二の脳」とも言われており、免疫や自律神経など人の恒常性を保つために大きな役割を果たしています。菌活によって腸の環境を整えることで、免疫機能の向上を助ける効果や、自律神経が整いやすくなるため体の内側から健康や美容を保つ効果が期待できます。
また、腸内環境を整え老廃物が蓄積するのを防ぐことで便秘も解消され、肌荒れの改善にもつながります。さらに、肝臓への負担も少なくなり代謝機能の改善にもつながり、ダイエットのサポートも期待できます。

おすすめ食材

きのこ
菌そのものを食べられる唯一の食材です。低カロリーでビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富に含まれています。腸内で善玉菌のエサになる食物繊維も豊富なので腸内環境の改善にピッタリな食材です。ビタミンB群が豊富で、肌のターンオーバーを整えてくれるため美肌効果も期待できます。また、代謝機能も高めてくれるのでダイエットのサポートも期待できます。
ヨーグルト、チーズ
乳酸菌が豊富に含まれており、整腸作用はもちろん腸内環境を整えることで免疫機能を正常にしてくれるため、抗アレルギー効果も最近では期待されています。カルシウムも豊富なので、女性やお子様にもうれしい食材です。
キムチ
発酵させて作った漬物には植物性乳酸菌が豊富に含まれていますが、中でもキムチは胃酸に強く、漬物よりも塩分が比較的少ないので乳酸菌が生きたまま腸に届く可能性が高いと言われています。加熱により乳酸菌が死滅してしまうので、そのまま食べるのがおすすめです。
納豆
調理不要で手軽に食べられる食材のひとつです。納豆菌が含まれており、抗菌作用や免疫力アップなどの効果が期待できます。また、腸内で乳酸菌など他の菌を増殖させる働きもあります。
味噌
消化吸収の補助をしてくれる麹菌や、便秘解消に効果的な酵母菌など多種多様な菌が含まれている調味料です。
赤ワイン
酵母菌という菌が含まれており、意外にも菌活に効果的な飲み物です。酵母菌には乳酸菌と同じような整腸作用があると言われています。また、腸内細菌の繁殖を促進すると言われているポリフェノールも豊富に含まれています。ただし、アルコールですので摂りすぎには注意が必要です。1日にワイングラス1杯程度が適量と言われています。

菌活のポイント

菌活の一番のポイントは、毎日継続することです。これらの菌は便として体外に排出されてしまうため、長時間体内にとどまることができません。また、一つの食材だけでなく、複数の食材を組み合わせることで相乗効果も期待できます。食事の見直しから始めてみましょう。

さらに、体内で善玉菌を育てるには食物繊維やオリゴ糖などを一緒に摂ることが効果的です。食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれている食材には以下のようなものがあります。

食物繊維 バナナ、キウイ、ドライフルーツ、きなこ、ナッツ類、ごぼう、ブロッコリー、アボカド、オクラ、イモ類、海藻類など
オリゴ糖 はちみつ、バナナ、きなこ、黒砂糖、大豆、玉ネギ、ねぎ、にんにく、アスパラガス、トウモロコシ、キャベツなど

積極的に毎日の食事に取り入れ、体の内側から健康をキープしましょう。