気になる子供の発熱 -2005年7月1日掲載-

お子様が熱を出されると戸惑う方が多いと思いますが、落ち着いて様子を観察し、次のような対応をしてあげて下さい。

熱が上がりかけの時は寒気がして震えたりします。この時は温かくしてあげて下さい。逆に熱が上がりきると汗が出て暑がります。濡れた下着などは取替え、寒がらない程度に薄着にしてあげて下さい。また、発熱時には脱水症状になりやすいので、小まめな水分摂取も大切です。高熱が出ると脳に障害が出るのではないかと心配になりますが、40度近い高熱でも障害が起こることはないと言われています。

しかし、ぐったりして様子がおかしい、ひきつけを起こした、水分もほとんど取れない、呼吸が苦しそうなど発熱以外に気になる症状があれば、できるだけ早く受診してください。特に3ヶ月以内の赤ちゃんの発熱は要注意です。

熱を下げるためには解熱剤を使用しますが、小児の発熱で使われる解熱剤は、ほとんどがアセトアミノフェンというお薬です。その他一部の解熱剤はインフルエンザ脳症を起こす可能性があるということで、小児には使わないほうが良いということになっています。また、解熱鎮痛剤として有名なアスピリンも発熱を伴うウイルス性疾患では使用禁止です。

小さいお子様にはアセトアミノフェンの坐薬がよく処方されます。一般的には約30分で効果が現れ、4時間以上持続します。お薬の効果が弱かったり、熱が再び上がってきたりすると坐薬を続けて使用したくなりますが、最低でも6時間は空けてください。そのような時には、血液が多く流れている脇の下や股の付け根を冷やしてあげると良いようです。

お子様のお薬のことで気になることがありましたら、是非、薬剤師にご相談ください。