ジェネリック医薬品 -2006年11月1日掲載-

ジェネリック医薬品・・・最近、テレビや広告などで先発医薬品(以下:先発品)と「同じ成分、同じ効果」「お薬代が半額」と宣伝されています。毎日服用されている方にとっては、とても気になる話ですよね。
『ジェネリック医薬品』とは、後発医薬品(以下:後発品)のことで、先発品の特許が切れた後に、厚労省の許可を得て発売される医薬品です。そのため厚労省の定めるお薬の価格が先発品に比べ安く設定されています。また、先発品より錠剤の大きさを小さくして飲みやすくしたり、水なしで飲めるように工夫されたお薬もあります。このようなメリットを聞けば、多くの方は後発品に変えて欲しいと思われるでしょう。

ところが、先発品の特許期間が終了していない医薬品に、後発品は存在しません。つまり全ての医薬品に後発品があるわけではないのです。また処方箋に主治医のサイン(許可)がなければ変更はできません。

後発品も厚労省が定める試験を行った上で許可を受けて販売されているため、有効成分は先発品と同じです。しかし、添加物や製造過程が異なるため、全く同じお薬ではないのです。例えば、添加物の違いがアレルギー症状を起こしたりする可能性も否定はできません。

でも、先発品にも添加物は含まれていますから、アレルギー反応が後発品では出なくて、先発品で出ることもあります。

また、後発品に変更したら全ての場合に薬局での支払額が半額になるというわけではありません。お薬の内容やお渡しする日数などによって安くなる幅は変わってきます。

このように先発品と後発品では幾つかの違いがあります。選択は皆さんの希望次第です。お薬代やお薬の効果など質問がございましたら、私たち薬剤師にお気軽にご相談ください。