「うがい」について -2007年12月1日掲載-

今年も、風邪のシーズンがやってきました。今回は「うがい」の話です。皆さんも、風邪の予防に殺菌・消毒用のうがい薬をお使いになると思いますが、効果的なうがいの仕方をご存知でしょうか?喉には細かい毛があって、その表面にある粘液が細菌やウイルスなどの微生物を捕らえ、体の中に進入させないように働いています。そのため喉には驚くほどの微生物が付着しており、その微生物を取り除くためには適切な方法によるうがいが必要です。

うがい薬は決められた濃度にうすめて、うがいしやすい量(一含み約20ml)で3回行います。

  1. 口の中に残った食べ物等を取り除くため、口に含んで少し強く「グチュグチュ」とうがいをし、吐き出します。
  2. 上を向いて、喉の奥まで液が届くように15秒程度「ガラガラ」とうがいをし、吐き出します。
  3. もう一度15秒程度、同じうがいを繰り返します。

普段のうがいであれば、うがい薬を使わなくても水だけでも効果は期待できます。外から帰った時や、起床時と就寝前には水でうがいをするようにしましょう。風邪をひいてしまってのどが痛いときや、周りで風邪にかかった人がいる場合には、殺菌・消毒用のうがい薬を使用してください。

うがい薬は、殺菌・消毒用のものが広く知られていますが、他に炎症を抑えたり、傷を修復する作用をもつものがあります。症状に応じて使い分けが必要ですが、どの種類でも、お薬の効果を最大限に発揮させるため、また安全に使用していただくため、決められた濃度にうすめることが大切です。そして、うがいの前には石鹸で手をきれいに洗うことをお忘れなく。

うがい薬の使い分けやうすめかた、副作用などについては薬剤師にお尋ねください。