睡眠と不眠 -2009年12月1日掲載-

「良い睡眠」とはどのようなものでしょうか?予定の時間にすっきりと目覚めることではないでしょうか。最近「良い睡眠」が取れないという方が多いように感じます。

睡眠時間は長ければいいというものではなく「日中、眠気で困らない程度」が目安です。寝付きが悪い方は、寝る4時間前から刺激物(例:カフェイン)の飲食を控え、リラックスできる環境を心掛けてください。寝る直前にはパソコンや携帯電話の画面を見ないなど、視覚的な刺激も避けましょう。床に就くのは眠くなってからで結構です。

良好な睡眠には規則正しい生活が重要です。体内時計は「朝」を認識することでリセットされるため、同じ時刻に寝ることよりも、同じ時刻に起床することが大切です。「朝」を認識するには光を見ることが有効だと言われています。起きたらカーテンを開け太陽の光を浴びましょう(太陽光は直接見ないでくださいね)。無理やり寝ようとせず、まずは体内時計を正常な時間に戻してみてください。

昼寝は夜の睡眠に影響しない程度(午後3時までに30分未満)にしておきましょう。また、眠れないからといって飲酒をすると、かえって眠りが浅くなりますので、ご注意ください。

それでも眠れない場合は睡眠薬の使用を考えてみましょう。眠りに入りやすくする超短時間型のもの、真夜中に目覚めてしまう場合に使われる、効果が少し長く続く短時間・中時間型のもの、脳の過剰な興奮(活動)を抑えて不眠を改善するもの、早朝に目覚めてしまう、尿意で目覚めてしまう場合に有効なものなど症状に合わせたお薬があります。ただし、睡眠薬を使用する際は必ず医師とよく相談してください。

朝、目覚めが悪くすっきりしない方は、睡眠を見直してみてはいかがでしょうか。