姿勢を正して腰痛予防 -2011年2月17日掲載-

腰痛。それは二足歩行を行う人類の宿命とも言えます。人類は四足歩行の構造のまま直立二足歩行を始めたため、それまでほとんど負荷がかからなかった背骨と骨盤に上半身全ての重さがのしかかることになりました。

上半身の重さは腕・頭を含めると、全体重の70%と言われます。特に骨盤に近い5つの腰椎には全体重の50%がかかります。その中でも衝撃吸収装置ともなる椎間板には、体重の約3分の1がかかります。さらに前屈みでは椎間板に加わる圧力は1.5倍、荷物を持ち前屈みになると、2.2倍にもなると言われます。

椎間板は軟骨の一種で、血管が少なく新陳代謝が低いため、加齢により性能が低下します。するとそれをカバーするために、椎骨、靭帯、椎間関節、筋肉の負担が増えて、それが神経を刺激して腰痛となります。

では、腰痛防止にはどうすればいいのでしょう。先ほど、前屈みの姿勢は椎間板に負担をかけるとお話しましたが、姿勢が悪いと骨盤が傾き、前屈みや後ろに反ったときと同じ状態になります。気付かないうちに椎間板への負担を増加させているのです。腰痛予防には、椎間板への負担を減らすこと、つまり、正しい姿勢が大切なのです。

お尻の真ん中に骨っぽいところがありますが、その一番下が尾てい骨です。立っている時、座っている時に、その尾てい骨の下部が地面と直角の位置にあるのが、骨盤が傾かず椎間板への負担が少ない状態です。

これは臀部の筋肉で後にあるお尻を前に押すイメージ。お尻の穴をぐっと締める感じでも良いです。そして前にも出過ぎないように、腹筋でしっかり支えてください。この姿勢を保つことで腰痛は予防できます。最初はすこしきついと思いますが、続けてみてはいかがでしょうか?