ニキビの予防と治療 -2011年10月20日掲載-

ニキビの主な原因は、思春期に男性ホルモンの分泌が活発になり、その影響を受けて皮脂の分泌が盛んになるためです。毛穴が詰まり大きくなると、白ニキビ、黒ニキビができます。さらに、進行して炎症が起きると、赤ニキビができます。一般的に、成人すると自然によくなると言われていますが、ニキビの原因はほかにもいくつもあり、複数の原因が複雑に関連しあって成人以降にもできる場合がありますし、重症化することもあります。

ニキビ予防の基本はスキンケア、特に洗顔です。洗顔は1日2回、刺激の少ない石鹸とぬるま湯でやさしく洗えば十分です。また、外出時には、紫外線から皮膚を守ることも大切です。
ニキビ治療の目的は重症化させず、ニキビ跡を残さないことにあります。

軽症の場合は洗顔などのスキンケアと、細菌を殺し毛穴の詰まりをとる外用薬が用いられます。

炎症を起こしている中等症以上のニキビには、抗生物質などの飲み薬を服用することになります。抗生物質以外の飲み薬では、ビタミンA、B群を中心とするビタミン剤や漢方薬があります。ニキビの原因によってはホルモン剤を用いる場合もあります。

薬の服用を中途半端にやめたり、外用薬を塗ったり塗らなかったりするとなかなかよくなりません。用法・用量を守って治療を続けることが大切です。

そして、薬による治療のみではニキビを治せないので、治療に併せて、夜更かしを避け、規則正しい生活を送るなど、日常生活に注意することが大切です。

また、ニキビと似たほかの疾患もあります。まずは皮膚科を受診し、きちんと治療を受けることをお勧めします。