フラワー薬局

お薬に「まごころ」を添えて。


ここからナビゲーション

フラワー薬局通信

薬剤師による、お薬や健康についてのコラム。
毎月月末に更新予定です。

グローバルナビゲーションにジャンプ

ここから本文

うがいをより効果的に! -2005年3月1日掲載-

ある調査によると、うがい薬を使用される方の多くは含嗽液が適切な濃度よりも3~6倍薄く、しかもうがい時間が短すぎるため、薬剤の殺菌作用を十分発揮できていないことが指摘されています。個々の薬剤の適正な希釈濃度を確認してうがいしましょう。

うがいのコツ

うがいをより効果的に
まず、石鹸で手をきれいに洗って下さい。次にお薬を指示通りに希釈して、うがい液を作ります。

口の中やのどには食べ物の残りカスや細菌などが付着していますので、ひと口目は少し強めにうがいして口やのどの汚れを洗い流すようにします。ただし、歯を抜いた後など出血のあるような場合には激しいうがいは避けて下さい。

口の中の炎症でものどの炎症でも、うがいはなるべく多い回数行うのが理想です。

咽頭炎や扁桃炎など のどの炎症には

うがい液を20~30ml程度口に含み、のどの奥までうがい液が行き渡るように、天井が見える程度に上をむいて、できる限り長時間「ガラガラうがい」を続け、吐き出します。
これを数回繰り返します。外から帰った時や、起床時と就寝時には必ずうがいするようにしましょう。

口内炎や歯周炎など口の中の炎症には

うがい液を20~30ml程度口に含み、頬を左右交互にふくらませてうがい液を移動させ、歯の間や歯茎の汚れまで洗い流す要領で、できる限り長時間「クチュクチュうがい」を続け、吐き出します。

これを数回繰り返します。少なくとも毎食後と就寝前には必ずうがいするようにしましょう。

主なうがい薬の分類

主なうがい薬には、抗酸化作用をもつアズレンと酸化作用で殺菌するポビドンヨードがあります。ポビドンヨードとアズレンがどのように使い分けられているかご存知でしょうか?これらの薬剤の薬効を理解する上で、「フリーラジカル」の性質と生理的役割を理解することが必要です。

フリーラジカルとは

不対電子をもった分子のことをフリーラジカルと呼び、活性酸素は代表的なフリーラジカルです。フリーラジカルは周囲の生体分子から電子を奪い取って自らは安定しようとするため、電子を奪われた細胞群は酸化し、多大なダメージを受けることになります。

フリーラジカルの生理的役割

炎症部位には白血球やマクロファージなどの免疫細胞が集まり、大量のフリーラジカルを放出して、炎症の原因となっている細菌やウイルスを攻撃します。

ポビドンヨード

酸化作用の強いポビドンヨードは免疫細胞が放出するフリーラジカルのかわりに細菌やウイルスを攻撃してくれます。このようにポビドンヨードは優れた殺菌作用、殺ウイルス作用をもつ薬剤と言えます。ということは、酸化作用をもつ薬剤は、殺菌や感染予防を中心に使用するのが合理的といえます。但し、注意しなければいけないこともあります。ヨウ素を含有するため、ヨウ素過敏症がある方は禁忌であり、甲状腺機能に異常がある方には慎重投与となっています。そのほか、新生児、胎児はヨウ素の過剰接種により甲状腺機能障害が誘発されるとの報告があり、新生児や妊婦、授乳婦の方に使用する場合にも注意が必要と考えられています。

アズレン

アズレンは抗酸化作用に代表される抗炎症作用、そして治癒促進作用が特徴です。アズレンはもともと薬用植物カモミールの研究からスタートした成分なのです。カモミールはハーブとしても人気が高く、ハーブの自然治癒力がルーツです。ヨードは殺菌ですが、アズレンの場合は炎症や痛みが強い時、創傷がある時に使うのが合理的といえます。アズレンには殺菌作用はありませんから、風邪の予防には適さないかというと、そうとばかりは言えません。フリーラジカルを消去して粘膜を保護し、炎症を抑えることはウイルスや細菌に対する抵抗力を高める意味で非常に重要だからです。

うがい薬は正しく希釈し、うがいは効果的に行いましょう。
日経DI(2005年2月号)「服薬指導 イソジンうがい薬の正しい使い方」

SNSでシェア

  • googleplus
  • はてなブックマーク
  • LINE

ページトップへ