偏頭痛の基礎知識 -2013年4月30日掲載-

月に1回から数回と、毎日ではないものの時々起こり、その痛みが1日中続くような頭痛を持っている方はいらっしゃいませんか?それは偏頭痛かもしれません。

特徴

吐き気を伴う頭痛の場合、偏頭痛が疑われます。偏頭痛は、日常生活がとても続けられないほどの激しい痛みが4時間程度、長い人で3日くらい続きます。
典型的な偏頭痛では、頭の片側で心臓が脈打つようにズキンズキンと痛みますが、そうでない場合もあります。痛みは片側に起こることも、両側に起こることもあります。月に1~3回の頻度で起こることが多く、20~40代の女性に多くみられます。

徴候

偏頭痛には前兆を伴う場合があります。

前駆症状
偏頭痛の前触れとなる症状です。

  • 肩や首筋の凝り
  • あくび
  • 眠気
  • めまい
  • 空腹感
  • イライラ
閃輝暗点
突然視界にチカチカした光が拡がりだし、視界がさえぎられてしまいます。偏頭痛患者さんの約2割に見られ、偏頭痛の前兆としては最も多いものになります。通常20~30分続き、終わると激しい頭痛にみまわれ、人によって見え方は異なります。モザイク模様や水面に光があたった時の輝きのようだという方もいます。

また、前兆や前駆症状がないまま偏頭痛が起こる方も1~2割います。

薬物乱用頭痛

偏頭痛は市販薬で効くこともありますが、完全に消失することはありません。
一般的に偏頭痛の患者さんは市販の鎮痛薬を飲みすぎる傾向にあります。頭痛薬の飲み過ぎで却って頭痛が起こりやすくなることを「薬物乱用頭痛」と呼びます。
薬物乱用頭痛を未然に防ぐために、以下の点に留意するようにしましょう。

  • 頭痛薬は飲み過ぎないようにする。
  • 市販の鎮痛薬に頼らず専門医で適切な治療を受ける。
  • トリプタン製剤や鎮痛剤の使用は月に10日以内におさえる。
  • 鎮痛薬を予防的に飲むのは避ける。

治療薬

最近は、新しい偏頭痛の痛みや吐き気などをとるお薬が開発されています。薬を飲まずにじっと耐えている方はもちろんのこと、今まで薬を飲んだけれど十分満足できなかったという方も、一度お医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

予防法

偏頭痛は日常生活の中で予防することが出来る場合もあります。

  • 日頃からストレスを溜め込まない

    片頭痛は過労やストレスによって起こりやすくなります。その局面を乗り越えた後に、緊張し収縮していた血管が拡張して発作につながることが多いのです。

  • 寝不足や睡眠のとり過ぎに注意する

    適度な睡眠が大切です。

  • 光や音、暑さ、換気の悪さなど刺激を極力避ける

    眩しい時は茶系のサングラスをかけると効果的です。

  • 食べ物やお酒に気を付ける

    規則正しい食事を取る。グルタミン酸の入った料理やアルコールの摂取は避ける。コーヒーを飲み過ぎない。

  • 日頃からの運動をする

  • 気分転換をする

薬だけに頼るのではなく、このような生活上の工夫で偏頭痛のつらさを軽減しましょう。