6月に入り、ジメジメとした梅雨の季節が目の前に迫ってきました。この時期は体調を崩しやすい季節です。また、お薬の保管方法にもより一層気をつけていただきたいです。今回はお薬の保管方法について、基本的な部分からこの時期特有のポイントについてお伝えしていきます。
1.基本の保管方法
高温・多湿・直射日光を避ける
特に指示がない場合は高温や湿気、直射日光を避けて保管してください。これは多くのお薬がこれらによる影響を受け、変色や変形したり、お薬の効果が低下することがあるからです。
冷所保存の指示がある場合は冷蔵庫に保管
一部の坐薬やシロップ、注射薬などは冷所での保管が定められています。薬剤師による服薬指導の際に冷蔵庫で保管するよう説明があった場合は、薬局から寄り道をせず帰宅し、すぐに冷蔵庫に入れてください。
どうしても長時間持ち出さないといけない時や、誤って車内に置きっぱなしにしてしまった時は薬剤師にご相談ください。
子どもの手の届くところには置かない
子どもはなんでも口に入れてしまいます。食後に飲もうとして置いておいたお薬を、目を離した隙に口の中へ…という事故にもつながりかねません。特に小さいお子様がいるご家庭では、飲む直前まで保管場所に注意してください。
2.梅雨の時期にご自宅でできる湿気対策
保管場所

キッチン、洗面所、浴室の近くは多湿になりやすいため保管場所として選ばないようにしてください。おすすめはリビングや寝室のタンスなどの引き出しです。これらの場所は湿気だけでなく直射日光も避けられるため、お薬の保管場所としては最適です。
また、注意していただきたいのが冷蔵庫です。冷蔵庫は湿気や高温を避けられると思い、どんな薬も冷蔵庫で保管される方が多くいらっしゃいます。しかし冷蔵庫から出して時間が経つと袋の内側が結露し、かえってお薬が湿気ることがあるため、あまりおすすめできません。
保管方法
薬局で包んでお渡ししている錠剤や粉薬は密閉できるチャック袋や缶に入れて保管しましょう。特に30日以上の長期保管が必要な場合は乾燥剤などを一緒に入れることで湿気による影響を最小限まで防ぐことが出来ます。
3.お薬に異常がある場合は捨てる
シートのままの錠剤やカプセル、薬局で包み直していない粉薬などは、比較的使用期限に余裕がある※1ため、頓服薬や調整服用の指示があるお薬については長期間保存が可能です。
しかし、薬局で包んでお渡ししている錠剤や粉薬などは基本的に処方された日数内で飲み切っていただき、長期保存をする場合は長くても6カ月までとしてください。特に小児科などで処方の多いシロップ剤は精製水による量の調節をする場合が多いため、冷蔵庫での保管でも2週間まで※2としてください。
また、使用期限内のお薬であっても『錠剤の色がおかしい』『カプセルが袋内で他のお薬とくっついている』『粉薬が固まりになっている』などの異常がある場合は廃棄し、新しいお薬をもらってください。
※1 お薬ごとに使用期限が異なります。
※2 精製水による量の調整をしていないシロップ剤や未開封のままお渡しするシロップ剤は、2週間以上保管できる場合もあります。

