はやり目とは? -2013年4月18日掲載-

「はやり目」は、流行性角結膜炎といって、アデノウイルスというウイルスが原因で起こる急性の結膜炎です。

流行性角結膜炎になると非常にたくさんの目やにが出ます。朝起きたときに目やにで上下のまぶたがくっついて、目を開けにくいという時は、流行性角結膜炎が疑われます。

その他、目の充血やゴロゴロ感も特徴です。耳前リンパ節が腫れ、痛みを感じる場合もあり、風邪と同様に咳や熱が出たりすることもあります。

また、正常なもう一方の目に感染することもあるので、注意が必要です。

流行性角結膜炎は通常は軽症のまま終わりますが、時に重症化して、角膜、すなわち黒目の表面の皮がべろりとめくれてしまい、強い痛みを生じることがあります。角膜に濁りが残ってしまう場合もあるので、早期の治療が大切です。

流行性角結膜炎はウイルス性の疾患で、点眼薬ではウイルスを直接殺すことはできません。

したがって、傷ついた目の表面からの細菌感染の予防や、症状の緩和が主な治療方法になります。抗生剤の点眼薬と炎症を抑える点眼薬を用いて、目の表面の回復を促します。

通常は1~2週間で治癒しますが、重症化する場合は、点眼薬を継続することが大切です。

アデノウイルスは、伝染性が非常に高いウイルスで主に、手を介して伝染します。手で目をこすらないように注意し、他の人にうつさないために、手や顔を拭くタオルを分ける、お風呂は最後に入るなどの配慮も必要です。

目やにがたくさんでるという症状があるときは、早めに眼科を受診するようにしましょう。