逆流性食道炎と日常生活の注意点 -2020年9月30日掲載-

逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が逆流することで食道に炎症を生じる病気です。名前はよく聞いたことがある方も多いと思いますが、この疾患はなぜ起こるのか、どういう人に起こりやすいのかご存知でしょうか?

逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎は高齢の方や肥満の方に多い傾向があることがわかっています。
食道と胃のつなぎ目には「下部食道括約筋」という輪状の筋肉があり、普段は胃酸や胃の内容物が逆流しないように食道を閉じる役割をしています。しかしこの筋肉は衰えや、食べ過ぎて胃がふくらんだときにはしまりが悪くなり、うまく食道を閉じられないと胃酸の逆流が起こることがあります。食後は胃酸の分泌が盛んになり、胃酸の量が多くなるほど逆流しやすくなります。
また食道は胃と異なり、胃酸から粘膜を保護する働きがあまり備わっていません。そのため、逆流した胃酸は食道には刺激となり、炎症やただれが生じてしまいます。

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長引く咳について -2013年12月30日掲載-

咳が続く要因はいろいろあります。風邪などの軽度な病気が要因のものから、放置してはいけない、深刻な感染症が要因の咳までいろいろなタイプの咳があります。
3週間以上続く咳の要因にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。 続きを読む »

むかつきの原因 逆流性食道炎 -2008年6月1日掲載-

逆流性食道炎とは

胃酸が食道に逆流して食道を刺激することで炎症を起こす病気です。胃酸はペプシンという成分を含み、この成分が食品中のたんぱく質を分解する働きがあります。当然人体もたんぱく質でできているため、そのままでは胃酸によって分解されてしまいます。胃の内側には、このペプシンから身を守るためのペプシノーゲンという成分があります。この成分のおかげで、人は自分を消化することなく、食べたものだけを消化することができるのです。

一方、食道にはこの防御機能がありません。そのため、何かの原因で胃酸が逆流してしまうと、食道は胃酸によって消化されてしまうことになります。この症状が逆流性食道炎です。
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